多肉植物は日本を含めた世界各地に幅広く分布しています。それぞれ自生地の環境によって、日本では季節ごとに成長や休眠する時期があります。それを育て方の参考になるよう、大まかに3つに分けたものが生育型になります。
成長する時期であり、夏型だから暑さに強いなどということではないので注意してください。
一昔前は夏型と冬型しかありませんでしたが、温暖化の影響により夏が暑すぎて成長しないものが出てきたことで、新たに春秋型ができたようです。実際育ててみると春秋型か夏型か曖昧なものが多く、書籍やネットでもどっちかはっきりしないものがあります。
また、大まかに分けただけなので、同じ生育型でも成長する時期などに差異が生じます。個人的な多肉植物図鑑では育てているものについては主観で、育ててないものについては一般的な情報をもとに生育型を決めています。
春秋型
10℃~25℃が活発に成長する温度で、その範囲外の温度では生育緩慢になります。暑すぎたり寒すぎたりすると休眠するものが多いです。
夏型
20℃~30℃の高い気温で活発に成長します。この時期に水をたくさんあげるとより成長します。比較的強光を好みます。
20℃を下回ると生育緩慢になります。寒くなると基本的には休眠します。
冬型
5℃~20℃の気温でよく育ちます。気温の低い高山や高地に自生しているものが多く、日本の夏の暑さを嫌います。夏越しが難しい種類も多いのも特徴です。20℃以上で生育緩慢になり、暑くなると休眠します。